エコキュートの
容量・サイズによる選び方
容量・サイズによる選び方
エコキュートは貯湯タンクにお湯を溜めて使用する給湯器です。メーカーにより多少の例外はありますが、貯湯タンクは主に3タイプのサイズ展開で販売されています。
ここでは、どのようなご家庭の場合にはどの容量のエコキュートを選べばよいのかご紹介いたします。
エコキュートのタンクの容量は
主に3種類
- 370L
- 460L
- 550〜
560L
エコキュートの貯湯タンクはどのメーカーでも基本的に『370L』『460L』の2種類に『550~560L』を加えた3種類で主に展開されています。
最近ではお湯をあまり使わない少人数のご家庭用に向けた容量の商品も販売されており、パナソニックでは300~195L、三菱では300~177L、ダイキンでは320Lのネオキュートを販売しています。
1日に使うお湯の量って
どのくらい?
人は1日にどのくらいのお湯の量を使うのでしょうか?シャワーの時間や回数、お料理をするかしないか(洗い物の量)にもよりますが、一般的には1人が1日に使うお湯の量は以下のように言われています。
- 湯舟・・・180L
- シャワー・・・80L(1回/8分)
- 洗面・洗い物・手洗いなど・・・30L
ご家族が増えても湯舟にお湯をはるのは通常1回ですので、シャワーの回数やその他洗面などのお湯の量を考慮して、ご家庭で使用する量を考えてみるとよいでしょう。
タンクの量と
使用できるお湯の量は違う!
例えば4人家族の場合、上記のお湯の使用例に当てはめると、ご家庭での使用する1日のお湯の量は620Lです。
「エコキュートの容量は大きいもので550L…。足りない…。」と考えがちですが、実はタンクの容量と使用できるお湯の量は違います。
エコキュートのタンク容量とは一度に貯められる「熱湯」の量です。実際には「タンクの熱湯」と「水道水」を混ぜ設定温度にしてから給湯するため、タンクの容量よりも約2倍は多く使用できます。
ただし、タンク内の熱湯はタンクからの放熱で徐々に温度が下がるため、実際に使えるお湯の量は2倍よりも少ない量となりますし、設定温度や水道水の水温によっても変わってきます。
370Lのエコキュートは
3~5人家族におすすめ
設定温度が42℃・水温9℃の場合、370Lのエコキュートが使えるお湯の量は約680リットルです。
シャワーは通常4回、時間が短ければ5回程度使用できるため、3~5人家族の方におすすめのサイズとなっています。
使えるお湯の量の目安
-
湯舟1回(180L)
-
シャワー4回(320L)
-
洗面・台所(180L)
460Lのエコキュートは
4~7人家族におすすめ
設定温度が42℃・水温9℃の場合、460Lのエコキュートが使えるお湯の量は約840リットルです。
シャワーは通常6回、時間が短ければ7~8回程度使用できるため、4~7人家族の方におすすめのサイズとなっています。4人家族の場合、370Lで賄えることも多いのですが、スポーツをやっている方がいて1日に2回シャワーを使うことが多い、といったご家庭は460Lをお選びいただく方がいいでしょう。
使えるお湯の量の目安
-
湯舟1回(180L)
-
シャワー6回(480L)
-
洗面・台所(180L)
550L~560Lのエコキュートは
5~8人家族におすすめ
設定温度が42℃・水温9℃の場合、550Lのエコキュートが使えるお湯の量は約1000リットルです。
シャワーは通常7回、時間が短ければ8~9回程度は使用できるため、5~8人家族の方におすすめのサイズとなっています。
使えるお湯の量の目安
-
湯舟1回(180L)
-
シャワー7回(560L)
-
洗面・台所(260L)
2~3人家族は
容量370L以下のエコキュートも!
最近では各メーカー370L以下の容量のエコキュートをラインナップしています。2人家族でほとんどお湯を使わないような場合は、そのようなエコキュートを選んでもいいでしょう。
ダイキンからは320Lのネオキュートという商品も販売されており、ヒートポンプユニットが小さいため置き場所を選ばず、広い設置場所がないご家庭にもおすすめです。
容量はなるべく
大きめを選ぶ方が安心!
最近のエコキュートは常にお湯を満タンにしておくような設定さえしておけば湯切れの心配はほとんどありませんが、電気代がかかるお昼にお湯を沸かすことになってしまいます。
お風呂以外にもシャワーをよく利用するご家庭などは、推奨されているご家庭人数のサイズよりも一回り大きなエコキュートを選んでおくと安心です。
ただし、容量が大きなエコキュートはその分タンクも大きく、大きな設置場所が必要だったり、値段も高くなってしまう点にはご注意ください。
容量が決まったら、機能にも注目!
エコキュートの機能には大きく分けてフルオート、オート、給湯専用の3種類があります。
-
フルオート
スイッチひとつで自動給湯・自動保温・追い焚き・自動たし湯ができる、機能が充実したタイプ。 -
オート(セミオート)
自動給湯機能が付いたタイプ。足し湯や高温さし湯はスイッチひとつで行えます。 -
給湯専用
給湯機能のみを備えたもので、蛇口からお湯を出すタイプ。
その他、各メーカーごとにも便利な機能を取り揃えており、床暖房や太陽光発電と連携できるタイプもあります。容量が決まったあとは、使いたい機能とご予算でエコキュートを選びましょう。
クサネンでは、お客様のご家庭の人数やライフスタイルをお伺いした上で、最適な機種をご提案しております。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。