ガスコンロの火力について
家庭でも強い火力で調理したい!とご希望の方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、ガスコンロのバーナーよる火力の違いや、火力の強いおすすめのガスコンロをご紹介いたします。
ガスコンロのバーナーの
種類による火力の違い
強火力バーナーは
標準バーナーの約1.5倍、
小バーナーはほぼ半分の火力
ガスコンロには火力の違いによって「強火力バーナー」「標準バーナー」「小バーナー」に分けられ、それぞれの火力は以下のとおりです。
- 強火力バーナー:4.2kw
- 標準バーナー:2.97kw
- 小バーナー:1.27kw
[引用:リンナイ商品カタログ]
強火力バーナーは標準バーナーの約1.5倍、小バーナーはほぼ半分の火力であることが分かります。
最近のガスコンロの主流は
『ダブル高火力』
以前よく販売されていたガスコンロは、左右のどちらか片方が「高火力バーナ―」になっていて、片方が「標準バーナー」、そして真ん中に「小バーナー」となっているものが大半を占めていました。
しかし、最近のガスコンロは左右のどちらも「高火力バーナ―」を備えた『ダブル高火力』のガスコンロが主流になってきています。
高火力のバーナーの方が調理しやすく、炒め物も上手に仕上がるため、左右どちらも高火力で使いたい!という声が反映されているのでしょう。
炒め料理、煮込み料理など
調理方法によって
上手にバーナーを使い分けよう
そもそも料理レシピによく使われている強火・中火・弱火・とろ火とはどのような状態をいうのでしょうか?
一般的には以下のように言われています。
- 強火:鍋全体に火があたるくらいの火加減。煮汁がグラグラと煮立って、中の材料が動く状態。
- 中火:鍋底に火の先があたるくらいの火加減。煮汁がフツフツと煮立ち、中の具材が軽く動く状態。
- 弱火:鍋底に直接火があたらないくらいの火加減。煮汁はコトコト波打つくらいで、具材は動かない状態。
- とろ火:弱火よりも弱く、やっと火がついている程度の状態。
複数のバーナーが設置されているタイプのガスコンロの場合は、強火で調理する炒め物などは強火力バーナ―を使い、弱火やとろ火で調理する煮込み料理は小バーナーを使う、といった風に使い分けると良いでしょう。
家庭用ガスコンロと
業務用ガスコンロの火力の違い
家庭用ガスコンロの場合、高火力バーナーで3,610kcal/hの火力が一般的で、超高火力でも5.25kw(4,510kcal/h:都市ガス)が最大です。
それに比べ、業務用ガスコンロの場合、ほとんどが2重バーナー構造になっているため、12,000kcal/hと、家庭用の倍以上の高火力となります。
だからと言って家庭に業務用ガスコンロを使用するのはおすすめできません。なぜなら、業務用ガスコンロには家庭用と違って、安全装置が付いていないからです。
ご家庭ではお子様やご高齢の方が使用する可能性も高く、万が一のトラブルに備えて安全装置の付いた家庭用ガスコンロを使用するようにしましょう。
家庭用ガスコンロの
安全装置とは?
ガスコンロの一般的な安全装置
では、家庭用ガスコンロにはどのような安全装置が付いているのでしょうか?
ガスコンロのグレードにもよりますが、一般的には以下のような安全装置が付いています。
- 消し忘れ消火機能
⇒火を消し忘れたときに自動的に消火します - 立ち消え安全装置
⇒煮こぼれなどで火が消えた際に自動で消火します - 調理油過熱防止装置
⇒鍋底の温度が250℃を超えると自動消火します - 焦げ付き消化機能
⇒鍋が焦げ付き始めたら、それを感知して自動消火します - グリル過熱防止センサー
⇒空焼きした場合やグリル庫内の温度が異常に高くなった際に自動消火します
鍋の有無や地震の揺れを
感知できる機種もある!
その他にも以下のような安全機能が付いた機種も販売されています。
- 鍋なし検知機能
⇒鍋を置いてない状態では点火しません - 感震停止機能
⇒機器本体が震度約4以上の揺れを感知すると自動消火します
このように家庭用であるビルトインガスコンロには二重三重に安全対策が施されています。
ガスコンロの火力調整は
2タイプあり!
ガスコンロの火力調整にはレバータイプのものとダイヤルタイプのものがあります。
レバータイプのものは火力の細かな調整がしやすく、ダイヤルタイプのものは目盛りで火の強弱が分かりやすい、という特徴があります。
さらに、機種によっては自動で炊飯ができたり、油の温度を自動調整してくれるものもあります。
火力の調整については、実際にビルトインガスコンロをさわってみて、使い心地を試されることをおすすめします。
火力の強いガスコンロの
メリット・デメリット
火力の強いガスコンロのメリット
火力の強いコンロのメリットは何といっても高火力でしっかり調理ができることです。
食材全体にまんべんなく熱がいきわたることで、おいしい料理が作れます。
炒め物も素早く上手に作れますし、お湯も早く沸きますので、調理時間の短縮にもつながります。
火力の強いガスコンロのデメリット
逆に、火力の強いコンロのデメリットとして室内で強い火を使うので、室内温度の上昇が挙げられます。
特に夏場で火力の強いコンロを使用する際は、キッチンでも空調をうまく調整して、快適な調理環境をつくりましょう。
さらに、注意点として、火力が強いということは、それだけ大きな炎となりますので、着衣の袖口などに炎が移らないよう気を付けなければなりません。
ガスコンロのグリルの火力
最後に、ガスコンロについているグリルの火力についてもご紹介します。
グリルの火力は以下のとおりです。
- 13A(都市ガス):1.85kw(1,590kcal/h)
- LPG(プロパンガス):1.90kw(0.136kg/h)
[引用:リンナイ商品カタログ]
ガスの種類によって若干の差はありますが、ほぼ、同じような火力です。
最近の機種は両面グリルで上下から熱を加えることができますが、安価なタイプでは片面グリルとなり、その分火力が弱くなります。
機種によっては、自動でグリルの火力調整をしてくる便利な機能を兼ね備えたものもありますので、ショールームなどで実際に触ってみてから、機種を選ばれると良いでしょう。
火力の強いガスコンロ
『デリシアグリレ』を
ご購入されたお客様の声
デリシアグリレを購入した理由は、五徳の形がかっこよかったことと、グリルの中で使えるダッチオーブンが付いていて、手軽にオーブン料理ができそうだったこと、そして何よりも火力が強い分、早くお湯が沸くことです。
実際に使ってみて、まず、五徳は大きいけれど取り外しが簡単で掃除がしやすく、遠慮なくゴシゴシ洗えるところが気に入っています。
また、ダッチオーブン料理は、とても簡単で手軽に料理できるのに、本格的な味の料理に仕上がるところもお気に入りポイントの一つです。
そして、パスタ料理をよく作るのですが、たっぷりのお湯も火力が強く、すぐにお湯が沸くので、とてもうれしく、このコンロを選んでよかったな、と思っています!
おすすめの高火力ガスコンロ
当店での取扱はありませんが、リンナイよりVamoというテーブルコンロが発売されております。
家庭用でありながら、4000kcalの高火力のテーブルガスコンロです。
詳しくはリンナイ公式通販サイトをご覧ください。